私が筋トレを始めた本当の理由
体が老化してきたなぁと感じるのは、どんな時ですか?
前回は、50代から筋トレをしたら、私の体にどんな変化が起きたのかを書いた。
バスト。重力。お尻。姿勢。気持ち。動ける体。
書き出したら、またもや長くなった。
式部「いつものことである」
リカ「否定できぬ」
今回は、その続きである。
なぜ私が、そこまで筋トレにたどり着いたのか。
なぜBIG3というものを知ることになったのか。
なぜ、今こうして筋肉の妖精みたいな顔をして語っているのか。
今日はその話をしようと思う。
きっかけは、病気だった
私が筋肉を鍛えようと思って、パーソナルトレーニングに行くことを決めたのには理由がある。
それは、私が病気をしたからである。
私は子宮全摘出手術を受けた。
ここで、医療の詳しい話をするつもりはない。
それぞれの病気には、それぞれの事情があるし、体の回復にも個人差がある。
だから、これはあくまで私の場合の話である。
手術後、しばらく安静にしていた。
そして退院後も、
「お腹に力を入れてはいけない」
というお医者さんの言いつけを、私はとても真面目に守った。
式部「そこは守ってよい」
リカ「そう。そこは守るべきである」
問題は、そのあとである。
お腹に力を入れない。
無理をしない。
重いものを持たない。
体をかばう。
もちろん、必要なことだったと思う。
でも、そうしているうちに、私の体から、どんどん力が抜けていった。
2ℓペットボトルが持てなくなった
手術そのものがどうこうというより、
安静にしていたことと、体をかばっていたことで、筋肉ががくっと落ちた。
これは、自分でもわかった。
歩くと疲れる。
息切れがする。
すぐ座りたくなる。
お腹をかばって歩くので、猫背になってしまった。
体全体が重い。
買い物に行っても、2ℓペットボトルが持って帰れない。
何をするにも、前よりしんどい。
そして不思議なことに、
筋肉が落ちると、気力まで落ちるのである。
いや、これは私の体感である。
でも、体がしんどいと、心も一緒にしんどくなる。
「よし、やろう」と思う前に、
「ちょっと横になりたい」が来る。
「出かけよう」と思う前に、
「疲れそう」が来る。
病気が治ったとか、手術が終わったとか、
そういう大きな区切りとは別に、日常生活に戻っていくための体力が必要だった。
私はそこで、思った。
これは、テコ入れが必要である。と…….
近くのパーソナルジムへ行った
そこで私は、近くにあったパーソナルジムへ行き始めた。
今考えると、
「なんであそこ行っちゃったかな?」
という内容のジムではあった。
式部「急に失礼である」
リカ「いや、正直な感想である」
技術的なことを細かく教わったというより、
ひたすらストレッチでごろごろしたり、マシンを少し触ったり、そんな感じだったと思う。
今の私が見たら、
「これは筋トレというより、リハビリ寄りの何かでは?」
と思うかもしれない。
でも、当時の私には、それでも十分だった。
なぜなら、かなり落ちていた筋力が、少しずつ戻ってきたからである。
人は、ものすごいことをしなくても、
まず少し動くだけで変わることがある。
体が弱っているときは、
いきなりすごい運動をする必要はない。
まず、動く。
自分の体を動かしてみる。
それだけでも、私には意味があった。
まだ、この頃はBIG3を知らなかった
この最初のジムでは、まだBIG3はやっていなかった。
ベンチプレス。スクワット。デッドリフト。
今でこそ、私はこの三つをやたら語っているが、
当時はまだ知らなかった。
筋トレというものは、
マシンをちょこちょこやるものだと思っていた。
もしくは、腹筋をするもの。
もしくは、何かよくわからないけど、汗をかくもの。
そのくらいの認識だった。
式部「筋肉の妖精にも、初心者時代があったのだな」
リカ「誰にでも下積み時代はあるのである」
でも、この最初のジムに通ったことで、私は少なくとも、
「あ、筋肉って戻せるんだ」
と思った。
わたしは高校時代、アスリート体型であった。
毎日毎日、筋肉を作っていたと言っても過言ではないぐらいの練習量で、走っていた。跳んでいた。
だから、マッスルメモリーってほんとにあるんだと思った。
これは大きかった。
年齢のせいだと思っていたこと。
病気のあとだから仕方ないと思っていたこと。
もうこのままなのかもしれないと思っていたこと。
そこに少しだけ希望が持てた。
もしかしたら、変えられるのかもしれない。
そう思えたのである。
そこで出会ったトレーナーさん
そのジムでお世話になったトレーナーさんがいた。
その方がある時、
「BIG3を教えるジムを開きたい」
というような話をしていた。
当時の私は、税理士事務所に勤めていた。
個人事業主の方の事業のお手伝いは、仕事としていろいろしていた。
開業のこと。経理のこと。事業の流れ。お金のこと。
そういうものを、仕事の延長線上で見ていた。
だから、そのトレーナーさんが独立する時に、
事業の立ち上げを少し手伝うことになった。
そして同時に、私はその方からBIG3を教え込まれることになる。
式部「仕事の手伝いに行ったら、筋トレを教え込まれたのか」
リカ「人生とは、だいたいそういうものである」
BIG3を教え込まれた
最初は、ただの筋トレ種目だと思っていた。
ベンチプレス。スクワット。デッドリフト。
でもやってみると、これは全然違った。
ただ重いものを持つのではない。
足の裏で地面を押す。
お腹に力を入れる。
背中を使う。
胸を張る。
肩甲骨を寄せる。
股関節を使う。
膝の向きを見る。
呼吸を合わせる。
ひとつの動きの中に、
自分の体のクセが全部出る。
「立つ」だけでも、ちゃんとできていなかった。
「しゃがむ」だけでも、左右差があった。
「持ち上げる」だけでも、どこに力を入れているのかがわからなかった。
筋トレは、筋肉だけの話ではなかった。
自分の体を、どう使っているか。
どこをかばっているか。
どこに力が入っていないか。
どこを怖がっているか。
そういうことが、全部見えてくる。
式部「これは、ほぼ身体版カウンセリングであるな」
リカ「そうなのだ。体は嘘をつかないのである」
私は、体を信じ直していった
手術後の私は、どこかで自分の体を信用していなかったのだと思う。
また痛くなるのではないか。
無理をしたら危ないのではないか。
お腹に力を入れたらだめなのではないか。
疲れるからやめておこう。
そうやって、ずっと体をかばっていた。
もちろん、回復期には必要なこともある。
でも、いつまでもかばい続けていると、
今度は体が動くことを忘れていく。
それでもここまで来るのには、色々あった。
腰をやったり、頸椎もやったし、ぎっくり腰の時は、かばったことで膝も痛くした。
それらをのりこえて筋肉をつけたら、
今は全部痛くなくなって、軽快に動けているんですよ?
私の場合は、そこから抜けるために筋トレが必要だった。
少しずつ重さを増やしていったり。
しゃがむ。踏ん張る。自分の体に任せてみる。
それを繰り返していくうちに、
私は自分の体を少しずつ信じ直していった。
これは、体だけの話ではない。
気持ちも少しずつ戻ってくる。
ひょんなことから、全面的に手伝うことになった
最初は、事業の立ち上げのお手伝いだった。
先ほどの話に戻ろう。
私は税理士事務所で働いていたので、
個人事業主の人のサポートをすることには慣れていた。
だから、最初はその延長線上だった。
でも、人生とは面白いものである。
ちょっと手伝うつもりが、だんだん深く関わるようになり、
ひょんなことから、そこで全面的にお手伝いすることにつながっていく。
式部「ひょんなこと、という言葉でだいぶ省略したな」
リカ「そこを書くとまた長くなるのである」
その仕事内容は最初は、立ち上げのあれこれであったが、本気で取り組んでいったら
今や、帳簿バックヤードのほかにホームページで、
筋トレやダイエットや体のことについて、何度も書いている。
何度も書いている。本当に何度も書いている。
でも、何度も同じことを言うのが大事なのである。
なぜなら、人は一回聞いただけでは動かないからだ。
私自身もそうだった。
筋トレが大事だと、知識としては知っていた。
でも、やらなかった。
本当に自分の体で困って、初めて必要になった。
だから私は、同じことを何度も書く。
筋肉は大事。
体は変わる。
50代からでも遅くない。
体をもう一度、自分の味方にできる。
50代からの筋トレは、取り戻すためのものだった
若い頃の筋トレは、
もっと見た目のためだったかもしれない。
痩せたい。細くなりたい。きれいに見られたい。
もちろん、それもある。
今だって、きれいに見られたい気持ちはある。
式部「そこは否定せぬのだな」
リカ「否定する理由がない」
私にとって筋トレは、
落ちた筋力を取り戻すためのものだ。
疲れやすくなった体を、もう一度動かすためのものだった。
自分の体を、怖がらずに使うためのものだった。
手術後に抜けていった力を、少しずつ戻すためのものだった。
そして何より、
「私はまだ変われる」
と思うためのものだった。
あとがき
こうして私は、筋トレにたどり着いた。
病気をして、手術をして、筋力が落ちて、
近くのパーソナルジムに行って、
そこで出会ったトレーナーさんからBIG3を教え込まれた。
気づいたら、私は筋トレをする人になっていた。
そして今では、筋肉の妖精・清少納言リカなどと名乗っている。
式部「回復の物語が、なぜ妖精で終わるのだ」
リカ「人生とは面白いものです」
次回は、筋トレを始めた私が、
なぜかパーソナルジムの立ち上げを手伝うことになった話である。
税理士事務所で個人事業主の方のお手伝いをしていた経験と、
筋トレと、BIG3と、トレーナーさんの独立。
一見バラバラに見えるものが、なぜかつながっていく。
その話は、また次回。




私も40代後半で子宮全摘をしました。その後、この手術の影響とは関係ないのですが、全身リウマチになり、体が動かなくなって1.5か月寝たきりになりました。そのときに全ての筋肉、ぜい肉が落ちて、立つことも歩くこともままならない時期がありました。本当に体が衰えるときって一気にやってくるのでそのスピードは早いですよね。だから日ごろから体を鍛えることに意識するって大事だな、って思います。今はお陰様で健康です♪
失って大切だったと気がつくもの、ありますよね。私も体調を崩して働け無い時期があったので、生活を見直すきっかけになりました。